4.ユニットバスの選びのポイント
現在の浴室リフォームは、工期や価格などでメリットの多いユニットバスが主流です。新築でもほとんどの場合ユニットバスが導入されています。ユニットバスを決める際にはサイズを決めてから中の部材を決めていきます。
ユニットバスのサイズ
ユニットバスを使う場合には、まず最初にサイズを決めます。
現在の浴室の広さによって使えるユニットバスの大きさが決まります。
標準的なものは
1216 タイプ が 0.75坪用
1616タイプ が 1坪用です。
ドアの位置や浴槽の位置、シャワーなどお水栓の位置、給湯器の位置などによっても使えるユニットバスの種類が決まってきます。実際の浴室のスペースによって使えるユニットバスが決まります。
マンションなどで現在も標準サイズのユニットバスが設置されていれば同じサイズのものは取り付けが可能です。
今までの浴室が在来工法で、スペースが標準的なサイズでない場合、ユニットバスを使うと浴室が狭くなる場合があります。また、天井の一部が低くなっているような場合は、一般のユニットバスでは天井が低くなってしまう場合もありますので、注意が必要です。
どんなタイプのユニットバスが使えるかは、工事会社の人と一緒に建築図面や実際の現場で確認しておくと安心です。
ユニットバスの部材
サイズを決めたら、ユニットバスの詳細を決めます
それぞれの部材を決めるポイントは次の通りです。
浴槽
広さ | 足を伸ばせるかどうか |
高さ | お年寄りもまたぎやすい高さかどうか |
保温性 | TOTOの魔法瓶浴槽など、保温性にも差があります |
安全性 | 立ち上がるときの手すりなど |
素材 | 多くはガラス繊維強化プラスチックです人造大理石などもあります |
色 | 壁や床の色との調和を考えて選びます |
機能 | ジェットバス、肩湯機能など |
床材
乾きやすさ | 乾きやすさは素材ではなく溝を入れるなどで排水を良くしているタイプが主流です |
滑りにくさ | 水に濡れてもすべらないものもあります |
柔らかさ | 柔らかい床には傷がつきやすいなどのデメリットもあります |
掃除しやすさ | 乾きやすさや滑りにくさは、掃除のしやすさと相反することがあります 髪の毛など排水溝の掃除のしやすさ |
壁、天井
色 | 多彩な色、柄から選べます |
質感 | 鏡面加工など |
掃除しやすさ | 多くの壁材が掃除しやすい表面加工になっています |
オプション
浴室暖房乾燥機 | ヒートショックやカビの予防に効果的です |
打たせ湯 | 温泉のように天井からお湯が落ちてくる装置 |
ミストサウナ | 浴室暖房乾燥機にはミストサウナ機能が付いたものがあります |
浴室テレビ | 浴槽につかりながらテレビが見られます |
音響設備 | 天井設置型スピーカーなど |
照明効果 | 浴槽照明、壁の照明の演出などリラックス効果を高める照明がいろいろあります |
自分の予算や希望に合わせて選びましょう。
5.浴室リフォームの工事期間
ユニットバスなら、工事期間はふつう3~4日です。(マンションの浴室交換だけなら1日〜3日で出来ます。)
ユニットバスからユニットバスへのリフォームなら工期は短めですが、在来工法のお風呂からユニットバスへのリフォームの場合は、解体などに手間がかかるので工期は7~10日ほどになります。
実際に工事を行なうのは大工、配管工などの職人なので、工事の立てこむ季節や工務店の忙しさなどで、工期が遅くなることはよくあります。
リフォーム業者の都合で工期が長くなっても、リフォーム費用が高くなることはありませんが、その間は浴室が使えないので注意が必要です。
リフォームの契約時には、工事工程表をもらっておくことにしましょう。工期の心づもりができる他に、遅れが出た場合にはその理由を聞くときに役に立にます。
工事してみたら排水漏れで土台が腐っていた、などで追加工事が必要になる場合があります。その場合は工期が延びて、見積もり外の費用が発生します。
浴室リフォームの体験談のこちらの記事も参考にどうぞ
>>浴室リフォーム体験記 工事期間はたった1日
6.浴室リフォームの補助金
「リフォーム補助金」とは、特定のリフォームを行った場合に、国や自治体、介護保険などから補助金を受けられる支援制度です。
浴室リフォームに使える補助金としては「バリアフリーリフォーム」があります。
バリアフリーリフォームとは、『高齢者住宅改修費用助成制度』です。浴室だけでなくトイレなどに手すりなどを設置したり、段差を解消したりするバリアフリー工事を要介護者または要支援が者実施する場合に、介護保険によりその費用の9割(上限があります。)が支給されます。
補助金や助成金については、国や地域によって期間や内容が異なりますので。詳細は下記のサイトから確認をしてください。
地方公共団体における住宅リフォームに関する支援制度検索サイト(一般社団法人住宅リフォーム推進協議会)
7.浴室リフォームする理由・目的を明確にしよう
浴室をリフォームする理由 | リフォームの目的 |
お風呂が古くて使いづらい |
寒くないお風呂がほしい 掃除しやすいお風呂にしたい オシャレな浴室にしたい 浴槽を交換したい 浴室を明るくしたい 排水をよくしたい 換気をよくしたい(カビの予防) お隣から見えないようにしたい 手すりをつけたい 高齢者も安心して入れる浴室 段差をなくしたい お湯張りを自動にしたい 浴室換気乾燥機が欲しい |
浴室のリフォームしたい人があげた理由を見てみますと、今の浴室が古くなった、不便だから、危ないからなどの理由が多いです。これらの不満を改善した上で安全・快適で使いやすくオシャレな浴室へのリフォームへの希望が多いですね。
せっかくリフォームするのだから、あれもこれもと欲張りたくなりますが、目的によっては家の構造上できないものもあるし、費用が高額になる場合もあります。
リフォームする前には、いちばん重要な目的は何なのかを確認しておくことが必要です。
でも、浴室のリフォームはそう何回もできることではないので、予算をケチって後悔することもあります。かねあいが難しいところです。
まとめ
浴室リフォームはサイズや工法によって価格や工期などがことなります。
リフォームにはユニットバスが多くつかわれています。
リフォームする目的や予算工事内容など考えて目的と予算にあった満足できる浴室リフォームを成功させましょう。