
寒い!!!
一戸建ての冬はマンションに比べると寒く感じる傾向にあります。
中でもリビング階段のあるお宅は余計に寒いと感じる方が多いようです。因みに我が家もリビング階段を採用していますが、確かに寒いです。
今回はリビング階段とは何か、またリビング階段の寒さ対策について考えてみたいと思います。
リビング階段とは?
従来のように階段が廊下にあるのではなく、リビング内に階段があるものをリビング階段と呼びます。
ここ10年くらいで急速に広がりました。
リビング階段の形状
一口にリビング階段と言っても様々な形状があります。
オープンタイプのリビング階段
このように階段の下が開いている場合を指します。
開いている空間が大きいのでリビングの開放感がぐっと広がります。こういう階段の場合は吹き抜けを組み合わせてとことん開放感にこだわるご家庭が多いようです。
クローズドタイプのリビング階段
階段の下は収納やお手洗い等何かに利用しつつリビングに位置する階段の場合を指します。
オープンタイプ程の開放感はありませんが、リビングに階段が位置するので家族が顔を合わす回数が増えコミュニケーションが密にできるという狙いは保てます。
我が家もこのタイプのリビング階段を採用しています。
リビング階段のメリット
リビング階段のメリットとしてよく挙げられているのが以下のことです。
家族のコミュニケーションが増える
リビングを通らないと2階へ行けない間取りになるので、家族のコミュニケーションが密になると言われています。
特に子どもが小さいうちは家族の気配を感じられるので安心するというような意見も多いようです。
リビングが広く見える
リビング階段は階段の形状によっては視覚的にリビングが広く見えるという効果もあります。
オープンタイプの階段の場合この効果が格段にあがります。階段の面積を取り込みかつ階段下をオープンにしているので開放的でリビングが広々して見えます。
リビング階段のデメリット
急速に広まったリビング階段ですがやはりデメリットもあります。
臭いや音、気配が2階に伝わりやすい
2階とリビングの距離が近いので音や食べ物の臭いが2階に伝わりやすいです。
また家族が2階に上がる際に顔を合わせられる、家族の気配を感じられるというメリットは子どもが小さな時に恩恵を受けるものの、子どもが大きくなればデメリットとも言えるでしょう。
私も確かに音臭いも2階に伝わりやすいと今の家に移り住んだ当初は特に感じました。ただもう済み始めて6年になるので慣れていますが、デメリットではあるでしょう。
リビング階段最大のデメリット!寒い!
さらにリビング階段最大のデメリットは…
そう、冒頭でも述べたとおりリビング階段は冬場寒い!ということです。
これはもう避けて通れない問題です。
リビング階段ってなんで寒いの?
理科の授業のような話になりますが、暖かい空気は上へあがるという性質があります。
冬場エアコンやファンヒーターで部屋を暖めたとしてもその暖かい空気は上へ逃げるのです。
リビング階段はリビングから2階に大きな空気の逃げ場を作ってしまうので、冬場エアコンやファンヒーターで暖めた空気を逃がしてしまうため寒さを感じるのです。
リビング階段、冬場の寒さ対策は?
リビング階段の寒さ対策は色々ありますが、大きく分けると
- 開いてる空間をふさぐ
- 空気の流れを循環させる
この2通りに分けられます。では順番に見てみましょう。
開いている空間を防ぐ寒さ対策
扉
寒さ、臭い、音を遮断するという点では最も効果が大きいでしょう。
扉の場合、開き戸にしてしまうと階段の昇降のタイミングが家族間で重なった際に扉にぶつかってしまい危険です。ですから引き戸がおすすめ。
引き戸にすると開いている時に扉を収納しておく空間が必要になります。戸袋といいとを引き込むだけのスペース、壁が必要です。
この空間さえあれば工務店に頼めば後付けでもできます。
引き戸は前に人がいるかどうかがわかった方がいいので採光タイプがおすすめ、
採光部分はは割れにくいアクリルタイプが安心です。
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カーテン
カーテンレールを施工すると効果があるのはこのようなタイプの形状の階段の場合です。
クローズドタイプの階段で開いている空間が2面以上ある場合はロールスクリーンや扉では対応できないのでカーテンが効果的です。
部屋の雰囲気にあったカーテン素材を選ぶことでインテリアスタイルに合わせることができます。
カーテンののヒダのないプレーンタイプにするとスッキリ見せることができます。
厚手のものを選んだり、ヒダを多く取ったりすると断熱効果が高まります。
カーテンをつけるにはカーテンレールを取り付けなければなりません。カーテンレールをつける場合は一般的には業者による工事が必要です。
コーナーに合わせて2本のレールを用いて2枚のカーテンを取り付けたり、
コーナー部分に合わせることのできるカーブタイプのカーテンレールを使ってカーテンをかけることもできます。
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突っ張り棒と布
個人のDIYの範囲で簡単にできます。手軽さにおいて1番と言えるでしょう。
我が家はここ数年は寒さ対策を何もしていませんが、最初の3年くらいはこのタイプの対策を取っていました。
布1枚でもかなりの効果があります。
お部屋のインテリアに会う布を買ってきてクリップで挟んで、突っ張り棒に止めるだけで簡単にできます。
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ロールスクリーン
ロールスクリーンはカーテンと同様レールの施工が必要ですが、カーテンレールよりは施工が簡単なので個人のDIYで対応される方も多いようです。
ロールスクリーンにあってカーテンや突っ張り棒にないものはズバリ「見た目のスッキリ感」ですね。
カーテンや突っ張り棒と布の場合、どうしても見た目が重たく感じるし、束ねた状態のもっさり感も気になります。ロールスクリーンは開いている空間をふさぎ空気の流れを遮断しつつ見た目もスッキリしています。
使わない時は巻き上げるのでこれもスッキリコンパクト。後付け施工もそこまで大変ではない。コストと手軽さを考えれば個人的にはベストな寒さ対策だと思います。
ただしロールスクリーンを使えるのは階段の形状によります。クローズドタイプの階段でかつ開いている面が1面の場合。我が家のように2面開いている場合は難しいです。
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空気の流れを循環させる寒さ対策
サーキュレーター
サーキュレーターを使えば家の空気の流れを循環させることができるので、上にあがってしまった暖かい空気、足元の寒い空気を循環できます。
一家に一台あれば洗濯物を室内で乾かしたい時、夏のエアコンによる風を拡散させたい時にも役立つのでおススメです。
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天井に付けるファンです。これもサーキュレーター同様空気の流れを循環させるのに効果的です。
リビング階段でもとりわけオープンタイプで吹き抜けと併用しているご家庭の場合、空間をふさぐ寒さ対策が構造的に無理なのでシーリングファンを取り入れる場合が多いようです。
ただしシーリングファンは取り付けたあとが問題です。天井にあるという性質上掃除やメンテナンスが個人では難しいでしょう。導入するのであれば維持費がかかるということを念頭に置いておきましょう。
階段の形状で対策が変わってくる
ここでご紹介したリビング階段の寒さ対策ですが、階段の形状によって向き不向きがあります。
空間を塞ぐ系の対策はオープンなリビング階段ではできません。
オープンな階段の場合その形状故視覚的な広がりはクローズドな階段よりも格段にあがるというメリットがある一方で寒さ対策に制限があるということを覚えておき、シーリングファンやサーキュレーターをフル活用しましょう。
またこれからオープンタイプの階段を取り入れる場合に気を付けたいのは、このタイプの階段は寒さ対策に限りがあります。ですから家自体の気密性を上げることを念頭に置いて設計するといいでしょう。
リビング階段の寒さ対策のまとめ
リビング階段について寒さ対策についてご説明しました。
リビング階段の形によって異なりますが、カーテンや布でもある程度の効果がありますので、寒さにお困りの際には参考にしてみてください。
リビング階段にするかどうかとお悩みの場合、
リビング階段を取り入れると顔を合わす機会が物理的に増えるので確かに会話が増えるかもしれません。
だからといってリビング階段ではない家では、家族の会話が少ないかと言えばそうではないはず。
これはハード面ではなく子どもの育て方というソフト面での問題です。
我が家の場合子どもがまだ小さいのでリビング階段で家族の気配を感じられる安心感という意味で良さは感じています。しかしリビングの寒さもやはり感じます。
もう住み始めて6年が経過するので慣れてしまいましたが、そこまでしてリビング階段が必要だったのか?
と自問自答すると必ずしもそうではないと思っています。
リビング階段を取り入れる以上寒さはどうしても避けて通れない問題です。
完全に寒さを排除するならば家の気密性自体を上げることにコストをかけないといけません。
ですからこれから家を建てる方でリビング階段の導入に迷っている方はメリットデメリットをしっかり考えた上での導入をおススメします。
この記事が今あるご自宅のリビング階段で寒さを感じている方、これから家を作るにあたりリビング階段は寒いのでは?
と気になる方のお役に立てれば幸いです。
リフォームで寒さ対策を!
リビング階段の寒さ対策に、ドアをつけたい、階段の位置を変えたいなどと思ったら、一度リフォーム会社に相談することをお勧めします。
DIYで取り付けられるカーテンなど簡単な対策法もありますが、やはり隙間風や音なども気になります。
そんな時は、やはり専門家に依頼するのが一番。
リフォームは実績のあるリフォーム会社に頼みたいものです。
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