
キッチンは住まいの要です。
近年では対面キッチンが圧倒的に人気ですが、対面キッチンは全てにおいて優れているわけではなく、もちろんデメリットもあります。
私自身対面キッチンの家に憧れていたので使い始めて6年になりますが、一定の年月を毎日使っているからこそ分かることがあります。
今回は体験に基づいた対面キッチンのメリットデメリットについてご紹介します。
なおキッチンはどのように配置すれば失敗が少ないのか、どういう種類のキッチンがあるのか等についてはこちら↓の記事をご参照ください。
システムキッチンの選び方-使いやすいキッチンのレイアウトとは
対面キッチンのメリット、デメリット
対面キッチンキッチンのメリット
人気の対面キッチンですが、何がそんなにいいのでしょうか?
人気の理由を考えてみました。
- 子どもの遊ぶ様子を見ながら調理ができる
- テレビを見ながら調理ができる
- 配膳が楽
こんなところでしょうか。
対面キッチンはリビングやダイニングに対面している間取りなので子どもの様子やテレビを見ながら家事ができるっていいですよね。
またキッチンのすぐとなりにダイニングという間取りの家が多いと思うのですが、キッチンが独立しているタイプに比べれば配膳が楽であることもメリットといえるでしょう。
対面キッチンのデメリット
何事においても絶対や完璧はありあえません。これは対面キッチンにおいても同様でデメリットも存在するのであげてみましょう。
- 音や臭いがリビングダイニングにまで広がる(独立型キッチンと比べて)
- リビングダイニングと同じ空間なのでお客さんにキッチンを見られてしまう(独立型キッチンと比べて)
- それなりに面積が必要なので、相対的にリビングダイニングの面積が減る(壁付けキッチンと比べて)
特にLDKを一つの空間にしたいけど、あまり面積が広くない場合、無理に対面キッチンにすると残りの空間が狭くなります。
自分にとって必要なのは開放感なのか、家事をしながら家族の様子が見たいのか…
優先順位を決めておくといいかも後悔せずに済むかもしれません。
対面キッチンにも色々ある
対面キッチンの定義は、ここではリビング、ダイニングに向かってキッチンがあるものを指します。
一口に対面キッチンと言っても細かな違いがあります。
代表的なものをあげてみましょう。
カウンターの有無
これは手元を隠す立ち上がりの壁、カウンターの存在があるかないかと言うことです。
これは私の自宅のキッチンですが、赤い枠で囲んだ部分がそれに該当します。
カウンターがあれば台所が丸見えにならないので心理的に安心です。
またカウンターを広くとればモノを飾ったりして楽しむことができます。
コンロ前の壁の有無
コンロの前に壁があるか無いかです。写真の赤枠の部分です。
これも近年は無いタイプが多いように感じます。
無い方がカウンターと同様やはり開放感があり、広々とするからでしょう。ただし壁を無くすと調理中の音に加えて、臭い、油が飛び散ります。
ですから壁を無くすのであればパワーの強い換気扇があった方がいいでしょう。
吊戸棚の有無
吊戸棚も最近は無いタイプの方が多いです。
有ればそれなりに収納力は上がりますが、最近のシステムキッチンは改良が進んでいて収納力が上がっています。
ですから吊戸棚が無くても無いなりに済んでいるお宅が多いということでしょう。
吊戸棚があるとどうしても空間が分断される感覚になるので開放感という意味ではカウンターやコンロ前の壁以上に吊戸棚が空間の開放感の有無を左右しているかもしれません。
ちなみにカウンター、コンロ前の壁、吊戸棚のない最近はやりのフルフラットなキッチンはこんな感じです。
開放感という意味においてはこれが一番です。
このタイプの良さは壁で隔てないのでLDKに一体感が保たれて広く感じることです。
ただし常にきれいなキッチンを維持しないとリビングダイニングから丸見えであるという側面もあります。また油や臭いがリビングダイニングに届きやすいです。
対面キッチンと一口に言っても色々あるということがお分かりいただけましたでしょうか?
私の場合、カウンター、コンロ前の壁、吊戸棚全て有りのタイプを選択しました。
では次に6年使ってどう感じているのか感想を書いてみます。
対面キッチンを6年使った感想を正直に書きます
カウンター
私の場合はあって正解です。
カウンターが無いなら無いでいい緊張感を保てるので、キッチンをきれいに保てるという意見を聞きますが、私は性格的におおざっぱなので、多少カウンターで視線を遮るものがあるくらいがちょうどいいです。
我が家の場合キッチンから20センチの立ち上がりなので、ちょうど手元が隠れるくらいの高さです。
カウンターがない場合は、リビングダイニング側からシンクの中まで見えます。調理途中のごちゃごちゃが見えてしまうのも、洗う時の水はねなども気になります。
コンロ前の壁
これも無い生活を体験してないので単純に比較はできませんが、あってよかったと思っています。
実際使ってみて思ったのは油の臭いや汚れもそうですが、調理中の音って結構大きいのでちょっと壁があるくらいが程よいです。
また空間の開放感もいいのですが、あらゆる壁を撤去すると飾り物をする壁が減ってしまうのも気になります。
我が家の場合、コンロ裏の壁に大きなホワイトボードを設置していてそこに子供が書いた絵を飾っています。
吊戸棚
これだけ唯一後悔ポイントかもしれません。
無くてよかったです。選ぶときすごく悩んだのですが、無いよりはある方がいいのかなという何となくで決めました。
性格にもよりますが、私は面倒くさがりなので、すぐ手の届くもの以外は使いません。
またホットプレートや鍋、ピクニック用の大きなお弁当箱など、たまにしか使わないものは吊戸棚を使わなくても収納できています。
では何が今現在吊戸棚に入っているのかというと…
使わなくなった離乳食の食器や使っていないお弁当箱などでした。つまり処分してもかまわないものです。
吊戸棚は手動ではありますが昇降が楽になる「ソフトダウンタイプ」を選びましたが、それでも活用できていないので、これはもう不要だったということ結論づけていいと思います。
ただしお菓子作りが好きでたくさん調理器具を持っている知人は吊戸棚があって正解だったと言っています。
ですから
- お菓子作り用などの調理器具が多いか?
- 吊戸棚以外の収納スペースは十分か?
- 食器や調理小物などモノをたくさん持つのが好きか?
このいずれかに該当するのであればあってもいいけど、私の場合どれにも当てはまらないのであっても活用できていのではないかと思います。
家族の様子が見える
これは対面キッチンのメリットで、本当にその通り、良さを実感しています。
子どもが大きくなれば不要なのかもしれませんが、今現在は良いと感じているので満足しています。
テレビを見ながら家事
これはちょっと難しいかもしれません。
というのも間取りにもよりますが、リビングにテレビがあってダイニングを挟んでキッチンの場合、調理中の音で意外とテレビの音が聞こえません。
ただ私自身はもともとテレビを見ながら調理する習慣がないので、この点は不満ではありません。
ですから本当に調理しながらテレビを見たい方はスピーカーのみキッチンにつける事例があるそうです。
来客時に慌てる?
玄関から廊下を経てリビングに入るわけですが、そのドアの位置によると思うのです。
我が家はキッチンから少し離れた位置にドアがあること、立ち上がりの壁もあるのでわざわざキッチンをのぞきに来ない限りは見えません。
ですからそこまで慌てることもありません。
常日頃からきれいなキッチンを維持できる人はキッチンに近い位置にドアがあっても困らないし、開放感のあるキッチンでも問題ないでしょう。
ということで対面キッチンに関して概ね満足しています。
不満があるのは吊戸棚のみ。これは将来的にリフォームで解消できればいいなと思っています。
まとめ
- 対面キッチンの特徴
- 細かい種類
- 対面キッチンを使った感想
についてご説明しました。
対面キッチンが流行りだからと言ってもそれが自分に合っているとは限りません。
結局はメインで使う人の性格やライフスタイルに合わせた方が後あと満足のいくものになるのではないでしょうか?
この記事があなたのキッチン選びの参考になれば幸いです。
参考
対面キッチンにしたい。リフォームしたい。
でも、いくらかかるか心配、リフォーム会社はどこがいいかわからない。
リフォームについて、いろいろ知りたい。
でも、電話などしつこいセールスはイヤ!匿名で問い合わせたい。
そんなあなたの為に< 失敗しないリフォーム会社選びなら「ホームプロ」>がおすすめです。
- 加盟リフォーム会社は現在約1000社。利用者の評判まで確認して厳選。
日本全国で会社紹介サービスをご利用いただけます。 - すでに60万人以上が利用。住宅リフォームポータルサイトランキング8年連続利用者数 No.1!で安心です。
こちらの記事も参考にしてください。
リフォーム会社選びにホームプロってどう?評判や口コミ、実際に使って見た感想は?
【リフォーム業者選び】失敗しない一括見積サイト活用法&おすすめランキング