
住まいの収納スペースが少ないからものが溢れていると感じていませんか?
片付かないのは収納が少ないからでしょうか。
確かに、収納スペースが全くなければ困りますよね。しかし、多ければいいというものでもありません。おしゃれて快適な住まいにするためには、収納を上手に活用することが大切です。
収納スペースや収納家具について、必要なスペースや場所有効に活用する方法をお伝えします。
住まいの収納はどのくらい必要?
住まいにどのくらいの収納があるのか示す値に収納率があります。
住まいの収納スペースを見てみると、クローゼット、クローク、物入れ、押入れ、納戸など あらかじめから住宅の中に用意されている場所があります。
これら収納スペースが住宅に占める割合を収納率といいます。
床面積全体に占める収納スペースの割合を表しています。
戸建住宅では10%以上が一般的で、12%~15%が理想的だといわれています。
マンションでも最近は専有面積全体が増えてきていることもあり、ウォークインクロゼットや納戸などを持つマンションも増えてきていますが、収納率は7~8%の場合が多いようです。
収納率が多ければ使いやすい?
収納スペースは少ないよりは、多い方が良いに決まっていると言われています。
本当にそうでしょうか?
収納スペースの広さも大切ですが、必要なところに必要な収納があるかどうか、それが使いやすいかどうかという点が重要になってきます。
収納スペースが多くても、奥に入れたものが取り出せないような状態であったりや収納スペースの位置が使いにくいところにあれば、そこに入れたものは使えなくなってしまいます。
収納スペースは大きさも必要ですが、その場所がどこにあるのか、使いやすい位置にあるかどうかがポイントです。
収納スペースはどこ?
住宅の実際の収納スペースはどこにあるかをマンションを例にとってみてみましょう。
クローゼット押入れなど収納率にに含まれる建物にもとからある収納スペース、赤色の丸で囲んだ部分と収納家具を置くことによって作れるスペース、緑色の丸で囲んだ部分の2通りの収納があります。
クローゼットや押入れなどの造り付け収納の位置は新築時やリフォーム時にしか変えることはできませんが、造作家具などや置き家具の収納家具を使って自分の欲しいところに収納場所を作ることができます。
キッチンや洗面室などもキッチンキャビネットや洗面化粧台の選び方により収納スペースや使い勝手をよくすることができます。
収納の位置と大きさが、収納するものにあっているかが重要です。
収納の位置が悪ければ、収納スペースがいくらあっても片付かない、使いにくいという場合もあります。
収納は使いやすさが一番大切です。
収納スペースを見直しましょう。
収納スペースを効率的に使わないと物が取り出しにくい。
入れたままになってどこに入れたかわからない。
収納するのが面倒で出しっぱなしになってしまう。
など、心当たりのある方も多いと思います。
限られた収納場所を有効に使うため、不要なものをしまい込まないよう定期的にチェックしていくことも大切です。
収納家具の選び方
収納家具とは
玄関収納、タンス、リビング収納、キッチンユニット、本棚なども収納に使われる家具のことを収納家具といいます。
収納率で表される収納スペースだけではなく、収納家具も住まいでは重要な収納スペースです。で これら収納家具をどのように使っていくかが収納のポイントになります。
収納は何をどこで使うかを考え収納位置を決めることが大切です。適切な位置に使いやすい収納家具を置くことで、動線が楽になり、快適な暮らしが可能になります。
収納家具は大きいものが多く、一度購入してしまうと簡単に買い換えることができません。
また、とりあえず置ければよいからと簡単なカラーボックスなどを利用することは、使い勝手からもインテリアコーディネート的にもおすすめできません。
家具や収納グッズを買うときには、
- 使い勝手は良いか
- 収納すべき物やその量に合っているか
- 使いやすい位置に置けるのか
- デサインはインテリアにあっているか
などをしっかり検討することが大切です。
収納家具を選ぶポイント
収納家具や収納グッズを選ぶ時に考えてみることは、
1.本当に必要かどうか再確認をする。
収納すべきものを他におけるところはないか、おくべき位置に不要なものはないかを調べる。
2.目的を明確にする。
何のためにその家具が必要なのかを確認する。
3.大きさを図る。
どこに置くのか、置きたい場所に置けるのかどうかを確認します。
収納するものが本当に入るかどうか、内側の大きさ(内法)もしっかり確認することが必要です。
4.色やデザイン、素材を確認する。
家具はインテリアの重要なポイントです。
家具によってその部屋のイメージが変わることもあります。
自分のイメージやライフスタイルに合う家具かどうかを確認しましょう。
同じ色でも素材やスタイルによって、使い勝手や雰囲気が変わります。
5.使いやすいかどうか。
色やデザインが気にっていても、使いにくい収納はストレスになり使わなくなったりすることもあります。
棚板の高さが変えられたり、適切な奥行であることなど、使い勝手はとても重要です。
6.安全性
忘れていけないのは、安全性です。
小さい子供のいる家庭には尖った角のある家具や壊れやすかったりするものは危険です。
地震で倒れないような工夫がしてあるのもの方が安心できると思います。
置く場所や使う人にとって安全性の高いものを選びましょう。
収納家具例
パソコンスペース
置くスペースに合わせてカウンターサイズを選び引き出の位置やプリンター収納をカスタマイズして収納家具をレイアウトしました。作り付けの家具のようにぴったりと収まっています。
リビング
リビングとダイニングをテレビ収納を兼ねた収納で視線をさえぎることなく分けています。
リビング側にはテレビ収納をダイニング側からは本棚として使っています。
寝室
寝室の隣にはクローゼットが設置されていますが、小物などを入れて置くためのキャビネットを置いて鏡とあわせてドレッサーとして使います。
家事コーナー
キッチンの隣に作った家事コーナーは天井までの扉のついた大型の収納を設置。壁にはボックス型の収納をアクセントにしています。
まとめ
収納のポイントは使うものを使う位置に収納することが一番大切です。
住まいの収納スペースは限られていますので、必要なものを必要な位置に置けるような収納場所を確保しましょう。
収納家具を購入する際には、目的やデザイン、使い勝手、設置場所などしっかり考えてから購入することをおすすめします。