
壁は家の中最も面積が多く、インテリアのベースとなる部分です。リフォームでも壁紙(クロス)を張り替えるだけでもとても綺麗になります。
壁紙によって部屋の雰囲気はずいぶん変わりますよね。壁紙は業界用語ではクロスとも呼ばれていますが、種類も多く選ぶのが大変です。
おしゃれな壁紙を選んで素敵な部屋になるはずだったのに、なんかイメージが違った!
費用が思ったよりかかった。
なんてことのならないようにしたいですよね。
壁紙(クロス)の選び方のポイント:壁紙(クロス)の種類と価格の違いについてご紹介します。
>クロスの色やタイプ、部屋ごとの選び方についてはこちらの記事をご覧ください。
壁紙(クロス)の失敗しない選び方【部屋別おすすめクロスは?】
壁紙(クロス)の種類

出典http://www.sangetsu.co.jp/digital_book/sp15/index_pc.html
壁紙には幾つかの種類があります。ビニールクロス、紙クロス、自然素材のもの、機能性のあるものなどたくさんの種類があります。色や柄もたくさんあります。
どのようなクロスがあるのかを見て見ましょう。
そして、具体的なクロスの品番を決める前に、どのグレードランクのものを選べばいいのか考えて見ましょう。
素材による 壁紙(クロス)の種類
ビニールクロス
他の素材に比べ価格が安く、耐久性があり、色やデザインが豊富です。お手入れがしやすいクロスです。
ビニールクロスは、塩化ビニール樹脂などを主な素材とするビニールシートに紙などを裏打ちしたものです。抗菌性、耐摩耗性、防カビ性、防汚性などいろいろな機能を持ったものもあります。
織物クロス
織物クロスは、レーヨン、絹、麻など織物で作られるクロスです。
平織りや綾織、不織布などがあります。
ビニールクロスと比べて高級感、重厚感があります。ホコリや水分を吸着しやすいので、定期的に掃除やメンテナンスが必要です。美術館やホテルなどで使われることもあります。
紙クロス
紙からできているクロスです。ケナフなど非木材紙を原料としたものなどもあります。輸入クロス多く色や柄が豊富です。独特のデザインや色合いを持つものが多くあります。手漉き和紙クロスも独特の風合いがあり、人気です。紙クロスは環境や健康への配慮がなされている素材と言われています。
その他
珪藻土クロス 紙と珪藻土を混ぜてつくられています。調湿性があるとされています。
無機質クロス 金属やガラス繊維が原料の「無機質壁紙」 防火用クロスとして使われます。
オレフィンクロス ポリエチレン・ポリプロピレンなどの合成樹脂を主原料としたクロスです。燃やしても有害ガスの発生がほとんどなく環境に優しいと言われています。ビニールクロスのように汚れに強く水拭きもできます。
天然素材系クロス 天然繊維セルロースを使ったものや、沖縄の植物の月桃の繊維を使ったものなどがあります。
木質系クロス 薄くカットした天然木やコルクなどを紙と張り合わせたクロスです。主に銘木シート壁紙、コルクシート壁紙があります。メタリックなクロスなどがあります。
デザインによる種類
色やデザインが豊富なビニールクロスは表面加工の仕方や、デザインなどで次のように分けられます。
織物調
落ち着いた部屋にはトーンを抑えた織物調がおすすめです。
織物調は落ち着きがあり、高級感のある雰囲気になります。。
リビング、キッチン、居室などどこにでも合わせることのできる柄です。
石目調
スッキリとしたモダンな部屋にはモノトーンの石目調が合います。ナチュラルな感じや高級感のある部屋にすることも可能です。
リビング、キッチン、居室などどこにでも合わせることのできる柄です。とくに、洗面所やトイレ、玄関などにおすすめです。
和紙調
和紙のような風合いを持ったクロスです。落ち着いた雰囲気になります。和風のイメージによく合います。
木目調
木目の種類によってたくさんの種類があります。和室の天井に使用したり、洋室には腰壁のように使ったりすることもできます。
パターン
色や模様によって色々なイメージの部屋にすることができます。
インテリアや個性を出したい場合は、好みのパターンや色のある壁紙から選ぶといいでしょう。
機能性クロス
ビニールクロスにはいくつか機能をもたせたものがあります。
汚れ防止、抗菌タイプ
汚れがつきにくくなる表面加工がしてあります。汚れがついても拭き取りやすいので、取りれや洗面所キッチンなどにおすすめです。
耐久性
汚れ防止タイプをさらに耐久性を強くしたもの。表面のフィルムを強化してあります。ペットを買っている人におすすめです。
消臭性
表面に消臭剤を加工したビニールクロスです。抗菌消臭効果があると言われています。ホルムアルデヒドの軽減効果かがあると言われています。
調湿性
珪藻土壁紙、通気性壁紙、吸放湿性壁紙などがあり、湿度のコントロール機能を持つクロスです。
これらクロスは、全く加工していないものに比べると効果はありますが、期待しすぎは禁物です。
防汚クロスを使ったからといって全く汚れないわけでもありません。場所を選んで使うといいでしょう・
クロス工事
壁紙の張り替えの価格は壁紙の種類によって大きく変わります。
費用をいくらでもかけてもいいのなら、どんな壁紙(クロス)も好きに選んで良いです。しかしリフォームなどの場合、クロス工事にかけられる費用はある程度決まっています。壁や天井の面積は大きいので、どのランクの壁紙(クロス)を選ぶのかによって工事代金の差は大きなものになります。
すでに見積もりを依頼している場合、クロスの単価が決まっているはずです。どんなグレードの壁紙(クロス)を使う予定になっているのかを確認しましょう。
壁紙(クロス)の価格について
壁紙(クロス)を価格によって大まかに分けると
量産品クロス 最も基本的な壁紙(クロス)
一般品(1000番)クロス 一般的な壁紙(クロス)
高級タイプ 紙クロス、布クロス、輸入クロス、手漉き和紙、デザイナーズクロスなど
に分けられます。
それぞれの特徴を見ていきましょう。
量産品クロス

出典http://www.sangetsu.co.jp/
色や柄は多くありませんが、最もベーシックなビニールクロスです。
耐久性があり、防カビ性もあり、継続して作られているものが多いのでお値打ちな壁紙です。
壁紙メーカーごとに設定している定番クロスです。
長期間継続するクロスが多く、施工性も良いので、賃貸住宅や建売住宅などはほとんどこの中から選ばれます。
こだわりがなければ、このクロスを選んでおいても問題はありません。ただし、色や柄などのバリエーションは少ないです。
価格も安く使いやすいクロスです。
ウェブカタログ が各社からでています。
サンゲツ WALL COVERING SP
リリカラ BASE
トキワ パインブル S
ルノン ルノンマークⅡ
シンコール SLplus
1000番台クロス
出典:http://www.sangetsu.co.jp
壁紙メーカーが最も多く販売している壁紙です。ビニールクロスがメインですが、色、デザイン、柄、素材などいろいろあります。汚れ防止や、吸湿性など、機能性のある壁紙も沢山あります。
90cm幅が標準で、1mあたり1000円 1㎡ あたり1090円です。
リフォーム用に厚みのある施工性の良いものや、ビニールクロス抵抗がある人にも自然素材でできたものがありますので、用途に合わせて選ぶこともできます。
ウェブカタログ が各社からでています。
サンゲツ FINE 1000
トキワ painble
高級タイプ
出典 http://www.tominet.co.jp/
紙クロスや織物クロス。デザイナーのもの、輸入クロスなどたくさんのバリエーションがあります。
カーテンなどとコーディーネートされたものもあり、目的や用途によって選ぶことができます。
このような壁紙は、素材や柄によって価格は変わりますので、都度見積もりが必要です。
輸入クロスは一般的には52cmx10mといった単位で売られていますので、必要な本数を買うことになります。
参考 ウェブカタログ
サンゲツ XSERECT
輸入クロス トミタ World-Wallcovering
日本の壁紙 Japanese-Wallcovering
クロス工事価格
クロスの張替えの場合
クロスを貼り替える場合まずそれまでに貼ってあったクロスを剥がすことが必要です。
簡単に剥がすことができて、下地が綺麗な状態であればそのまま上に貼ることができるかもしれません。
しかし、壁が湿っていてカビがひどい、穴が空いている場合やクロスが剥がれにくい、壁が凸凹しているなどの場合は、下地を直さなくてはいけません。
クロス工事は下地をきちんと直した上で張り替えるのが基本です。しかし、下地処理がきちんとできてない場合は、しばらくすると剥がれてきたり、クロスが綺麗に貼れません。
工事が丁寧かどうかは工事店を頼む上では重要なポイントになります。
簡単な下地処理は張替え料に含まれている場合が多いですが、下地の状況が悪ければ別途費用がかかります。
クロス張替え工事の料金のめやす
量産品クロス
900円〜1,300円/㎡ 材料代+施工費の価格
1000番クロス
1,300円〜1,700円/㎡ 材料代+施工費の価格
※既存ビニールクロス剥がし、廃棄処理費用、簡易養生、材料代、施工費、諸経費含む
現場の状況や施工業者によって代金は異なります。上記の例には既存クロス剥がしの代金や廃棄費用などが含まれていますが、施工業者によっては別料金の場合もあります。大手のリフォーム会社は別料金のことが多く、クロス工事の専門業者は工事費が含まれていることが多いようです。
詳しくは見積もりをとって確認しましょう。
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どの壁紙(クロス)を選べば良いか?
インテリアコーディネーターがモデルハウスなどのコーディネートをする際にも、基本的なスペースは1000番クロスなど一般的なクロスを使います。
こだわりの部屋は色や柄ものを選んだり、ここぞという所にはアクセントに色や柄物を持ってきたり、輸入クロスを使って見せ場を作ります。コーディネートでメリハリをつけます。
実際にお客様の住まいをコーディネートする際は、予算優先になります。
使う予定の壁紙(クロス)のメーカーや種類を聞いて、見積もりに入っているものがどれなのかを確認しクロスを選びます。
同じグレードや価格帯のものだと、色を変えても価格に差が出ません。色々なメーカーのものからも選ぶことができますので、ご自身の予算に合わせたクロス選びをしましょう。
違うグレードを使ったり、輸入クロスなどを使う場合差額は差額が出ます。
使う壁紙(クロス)や使う場所の面積によって金額は変わりますので、見積もりしてもらう必要があります。
おすすめクロスのタイプ
機能性や色、柄などいろいろなバリエーションから選びたいのなら、一般的な1000番クロスから選ぶといいでしょう。
予算優先なら、量産品クロスをベースに選び、こだわりのスペースを1000番クロスからから選ぶのがおすすめです。
アクセントクロスなども1000番クロスから選ぶことができます。
まとめ
壁紙(クロス)はたくさんの種類があります。
予算やインテリアイメージにあったものを選びましょう。
一度決めたら簡単には取替えにくいので、床や他の素材とコーディネートを考えて、イメージにあったクロス選びをしましょう。
気に入ったクロスを選んで素敵な住まいになるといいですね。
部屋ごとの壁紙(クロス)選びについては
壁紙(クロス)の失敗しない選び方【部屋別おすすめクロスは?】
をご覧ください。
クロス工事を依頼する際にはあらかじめ費用がいくらかかるか見積もり依頼をするといいでしょう。
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参考記事