
不動産を売る時って、時期によって売れやすいとか売れにくいとかあるのでしょうか?
実は時期によって差があります。
時期やタイミングによっては、なかなか売れなかった不動産が売れたり、売れる物件を更に高い値段で売ることができます。
不動産が高く売れるタイミングはいつなのか、どの点が大事なのかをお伝えします。
不動産売却のタイミングで重要なのは?
不動産を売るときのタイミングとして重要なのは、「高くうれる」、「安く売らない」、「手取り額が多くなる」のがどんな時かということです。
・需要が多い(欲しい人が多い)ときに売る。
・不動産の価値が高い時、値が高いときに売る。
・税金やローンなどの支払額を減らす。
の観点から見ていきましょう。
需要が多い時期はいつ?
不動産市況が活発な時期
不動産の価格は、土地と建物の価格で決まります。
土地の価格はその土地のそのものの価値が影響します。そして、不動産市況にも影響されます。不動産市況が活発になってくると自然と土地やマンションが値上がりしていきます。
2018年の国道交通省によると土地の公示価格は全国平均では住宅地平均が10年ぶりに上昇。商業地及び全用途平均は、3年連続で上昇。全国的に広くゆるやかな地価の回復傾向となっています。
このように土地が値上がりしている時期は良いタイミングと言えるでしょう。
不動産の売りやすいシーズンは?
不動産が良く売れる時期は、2月から3月です。逆に少ない時期は1月と8月です。
購入が2月から3月にかけて多いのは、4月からの進学や新生活を考慮して、住まいの購入を検討する人が多くなるからです。
新生活のためなるべく良い物件を早く購入して、引っ越しの準備を行いたいと考える人が多くなり、早めに不動産を購入する傾向が強くなるため、2月、3月に不動産売却が増えます。
住宅購入は賃貸住宅を借りるのとは違い、購入に高額な費用がかかりますので契約も慎重になります。
一度購入を決めたら解約は難しいので、しっかりと検討しなければなりません。
購入時のローンの申し込みにも時間がかかります。このように購入には時間がかかりますので、2月から3月に購入を希望していて、物件をじっくり検討したい場合はもっと早くから物件探しをしなければなりません。
購入時期は2月3月がピークですが、実際の住まい探しはもっと早くから12月や1月から始めている人が多いのです。
12月1月と物件探しをして、実際には2月3月に契約という流れになります。
早く物件についての情報を掲載していたほうが、不動産を購入したいと考える方が情報を見てくれるので、売る準備や手続きを12月から1月の間に行って、早めに情報を公開しておくと良いでしょう。
2月3月以外には9月から11月も不動産購入が増えます。1月から3月に売れなかった場合でも、秋になった9月から11月の間に不動産を売れる可能性が高まります。
秋シーズンを狙って不動産を売りたいと思っている方は、8月くらいに売却の手続きを済ませて、不動産を購入する人が増えてくる9月以降に情報が反映されるように心がけましょう。
不動産の価値が高いときに売るには
不動産の築年数が売る時期に影響する
築年数も、不動産の価格を決めたり、購入する人側の決断に影響を与える大きなポイントです。
実は築年数が10年から20年の間が売却しやすいと言われています。
築年数が10年未満だと値段が高めになり新築に比べてメリットが少なく、20年以上だと住宅の耐久性や安全性を懸念する人が増えるので、購入希望者が少なくなる傾向にあります。
20年以上の物件ですと、場所がよければリフォームを前提に購入する人もいますが、その場合リフォーム代を考慮しなければなりません。
購入予定者が購入しやすい築年数だったら、不動産を売るチャンスが高まります。
少しでも多くの方に検討してもらいたいなら、不動産の築年数も確認して、売却金額を調整した上で、購入してくれる人が多い1月から3月に不動産を売るようすると良いでしょう。
売却時の手取り額を減らさない
不動産は税制改正の影響を大きく受けるので注意
売りやすい時期については、1月から3月、または9月から11月だと説明しましたが、税金が変更される場合には気をつける必要があります。
特に消費税や不動産に関連する税金が高くなることが決まった場合は、駆け込み需要で税金が高くなる前に不動産を購入する動きが加速します。
これから気をつけなければならないのは、消費税が高くなる場合です。
消費税が高くなると、単純に不動産の購入価格は高くなってしまいます。消費税が高くなる前に購入したい方が多いので、税金が変更される前に不動産を売る手続きを行って、駆け込み需要に備えておきましょう。
住宅ローンの金利の上昇にも注意
もう1つ気をつけたいのが、住宅ローンの金利です。
住宅ローンの金利が高くなってくると想定される場合も、金利が高くなる前に不動産の契約をしたほうがお得になります。
住宅ローンの金利が変更される時期をしっかり確認おけば、変更される前に不動産を買いたいと希望する方が出てくれます。住宅ローンの金利も、売る時期に大きな影響を与えると覚えておきましょう。
不動産売却益が出る場合は5年以上長期保有がお得
不動産を売却する際に、利益が出る場合、その不動産を購入してからの年数によって税金が大きく変わります。
5年を超えた長期譲渡所得の税金は課税長期譲渡所得金額に対して
所得税 15% 復興特別所得税 2.1% 住民税 5% 合計 22.1%
5年以下の短期譲渡所得の税金は課税短期譲渡所得金額に対して
所得税 30% 復興特別所得税 2.1% 住民税 9% 合計 41.1%
長期譲渡所得になるか短期譲渡所得になるかは、売却した年の1月1日現在で、その土地・建物を5年を超えて所有していたか、どうかで決まります。
時期を選べない、不動産売却に最も重要なポイントとは
不動産は、これまで見たように、売りやすい時期、購入してくれる人が多くなる時期を狙わないと、理想的な価格では売却しづらいです。
不動産を高く売りたい、早く売りたいと思っている方は、購入者が多く高く売れる時期に間に合うように売る手続きを行いましょう。
しかし、全部が理想どうりにはいかないのが現実。
急いで売らなければいけない場合など、事情によっては時期を選んでいられない場合もあります。
そんなときには、不動産売却の手順を知っておくことでスムーズな売却ができます。
参考記事 【基礎編】これだけは知っておきたい不動産売却の流れと気を付けるべきポイント
不動産売却は時期だけでなく依頼する不動産会社が重要
そんな場合にもなるべく好条件で売るためには、近辺の不動産状況をよく知る不動産会社に依頼することが大切です。
不動産は需要と供給の関係によって価格が決まります。 物件の価値をきちん査定して、不動産価格をきめることが重要になります。
不動産売却を成功させるには、信頼できる不動産会社を選ぶことが大切です。特に不動産会社さんとの信頼関係が必要となります。良い不動産会社、担当者さんを選んでしっかりサポートをしてもらいましょう。
得する良い不動産会社の選び方
不動産売却は不動産会社に依頼をして売るのですが、どんな会社でもいいというわけではありません。不動産会社によっては、得意な分野がありますので、査定する不動産会社によっても、売れる値段や売れるまでにかかる期間が違ってきます。
不動産を高く早く売るためには、不動産会社選びが大切になります。不動産会社選びはイエウールのような不動産一括査定サイトを利用することをお勧めします。
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