
あなたのキッチンは使いやすいですか?
キッチンが使いにくいと感じたことはありませんか?
キッチンの位置やレイアウトによって使い勝手は大きく変わります。
キッチンが使いやすければ、お料理も楽しくなり腕も上がります。
新築時やリフォームの際のキッチン選びに役に立つ使いやすいキッチンレイアウトと選び方をお伝えします。
キッチンの良くある失敗例についてはこちら↓↓の記事
ここだけは押えたいキッチンリフォームのポイント~こんな失敗に注意 をごらんください。
1.キッチンの位置は?
まずはキッチンの位置ですが、どこにするか決まっていますか?
新築やリフォームでこれから決めるならチャンスです。
使いやすいキッチンが家の中心にあれば、美味しい食事ができ、会話も弾みます。楽しい暮らしを作ることができます。
キッチンの位置を見てみましょう。
キッチンの位置が既に決まっている場合でもレイアウトを工夫すれば使いやすいキッチン作りができます。
キッチンの位置はどこ?
キッチンはダイニングとリビングとの位置関係が重要です。
ダイニングに向かって対面キッチンにする?
I型キッチンにする?
どんなキッチンにするかを考える際には、間取り図を見ながらどこにキッチンを配置するかを決めます。
このキッチンの位置決めが最も大切なポイントです。
ドアや窓の位置、ダイニングやリビングとの関係をみながらシステムキッチンの位置や形、大きさなどを決めていきます。
2wayの動線
おすすめはキッチンへの動線を2つにすることです。
キッチンは動線を考えてレイアウトすると使いやすくなります。
「動線」とは、人が作業するために動く経路のことをいいます。
動きが重なったり、スムーズな動きができないような場合は無駄が多い動線といえるでしょう。
理想的な動線の場合は、短い距離で無駄なくスムーズに作業できます。
ダイニングやリビングに行く動線があるのが基本ですが、メインの動線のほかに洗面室や廊下に続く動線があると使いやすいキッチンになります。サブの動線のドアは幅が狭くても構いませんが、まわれるように動線を作ると使いやすくなります。
2.どんなキッチンにするかを決める
何となく、「対面キッチンがいいかも」と思っていませんか?
流行っているからとか、おしゃれだからという理由で決めてしまうと、実際に使ってみたら「こんなはずではなかった!」なんてことになってしまうかもしれません。
キッチンはデザインやスタイルも大事ですが、基本的にキッチンは作業をする場所です。
使い勝手を優先しましょう。
キッチンで何がしたいかを考える
人によって望むキッチンはいろいろ異なります。
どんなキッチンで何がしたいのかを具体的にあげてみましょう。
- みんなで食事を作りたい
- 家族そろってご飯を食べたい
- 時間をかけてご飯を作る
- 忙しいのでなるべく簡単に作りたい
- 片付けを簡単にしたい
- きれいなキッチンが欲しい
- 明るいキッチンがいい
- 調味料などを使いやすい位置に置きたい
- たくさんの食器を使いやすく収納したい
- 食事時間がバラバラでも、食事がしやすいキッチンが欲しい
- お客さんがたくさんよべるような、何人分も準備ができるキッチンが欲しい
- 最新機器が導入されたスタイリッシュなキッチンにしたい
- 作り置きをしたり、梅干しなど保存食を作るので、食品庫が欲しい
- 本格的に魚などをさばきたい
- みんなでキッチンでワイワイ作って食べたい
- 見せるキッチンにしたい
- 使わないときは何も出ていないようにすべて収納したい
など、要望はできるだけあげておきましょう。
いろいろなキッチンメーカーでは使い勝手や機能に工夫を凝らしたキッチンを提案しています。
これらの要望をもとにして
- キッチンを使う人は誰
- 使う時間は?
- どんな料理をよく作るか
- よく使う鍋や調理機器は?
- 食器は多いか
- キッチンのスペースの形や広さは?
などを考えて、ご自身の生活に合わせてキッチンを選びをします。
キッチンのワークトライアングル
キッチンの位置も動線が重要という話をしましたが、キッチン内での動きやすさ(=動線)も重要です。
キッチンでは動線をしっかり考えて配置することで、調理や後片付けにかかる負担も軽減されます。
「シンク」と「加熱調理器」と「冷蔵庫」の三点をつなぐ三角形をワーキングトライアングルといいます。
このワーキングトライアングルがどのような位置になっているかで動線や作業効率や使いやすさが変わってきます。
キッチンでの使いやすさを考えるとき、食品を出して洗って切って調理する時に動く距離が短いほど使いやすいと言われています。
シンク、加熱調理器、冷蔵庫を結ぶ三角形の「辺の長さ」が重要なポイントとなります。
「シンク・加熱調理器」間の辺の長さは120~180cm、
「シンク・冷蔵庫」間の長さは120~210cm、
「冷蔵庫・加熱調理器」間の長さは120~270cm
そして、ワークトライアングルの三辺の合計が360~660cmになっている状態が理想的とされています。
3.キッチンのレイアウト
ショールームに行くといくつものキッチンが実際に並んでいます。
サイズや形 大きさ 高さなどたくさんのバリエーションがあります。
この中から実際にどのように決めればいいのでしょうか
まずはキッチンのレイアウトを決めます。
キッチンレイアウトには I型 L型 対面 フラット対面 などがあります。
それぞれのキッチンの特徴を見てみましょう。
I 型 キッチン
一列にシンクと加熱機器・調理スペースが並んだレイアウトのキッチンです。
冷蔵庫の位置や食器棚の位置で使い勝手が異なります。
キッチンのサイズが使い勝手に大きく影響します。全体の長さが長すぎると疲れやすくなります。
壁付けのキッチンだけでなく、壁を作って対面キッチンにすることもできます。
キッチンの広さや大きさにかかわらず、最も一般的なキッチンです。
L 型 キッチン
L字型にシンクと調理スペース、加熱機器を配置したレイアウトのキッチンです
L型キッチンはキッチンの動線が理想とされる三角形になるので、使いやすいといわれています。コーナー部分の奥行きが深くなるので収納が使いづらくなります。
U 型 キッチン
U字型にシンクと調理スペース、加熱機器を配置したレイアウトのキッチンですが。ワークトップの面積が大きくなります。動線が短く、作業がしやすいといえますが、キャビネットやワークトップなどが広いためキッチン自体の価格は高くなります。
I型に比べてキッチンスペースが必要です。コーナー部分が2か所になるので収納スペースの工夫が必要です。
Ⅱ型 キッチン
シンクと調理機器を分けて2列に配置したキッチンです。水回りと加熱スペースを分けて広く使えるキッチンです。I型に比べて動線が短く、作業がしやすくなります。シンクとコンロの位置が同じ位置にならないようにする方が使いやすいでしょう。
数人で使う際には特に2つのカウンターンの幅が狭いと使いにくいので、ショールームでしっかりと幅を確認しましょう。対面キッチンやカウンターキッチンなどによく使われます。
アイランド型 キッチン
アイランドキッチンはキッチン全部または一部が島のように独立して設置されているキッチンです。
シンクのみの場合やシンクやヒーター部分もアイランドになっている場合があります。カウンターを広げてキッチンとテーブルとして使うようにしたものもあります。バリエーションがいろいろあります。
オープンキッチンの代表ともいえる形ですので開放感があります。
アイランド部分は独立しているので、どちらの方向からもアクセスできるので、動きやすいキッチンといえます。
だだし、アイランドに調理機器を置く場合はレンジフードの位置や油汚れに注意が必要です。
キッチンが目立つ位置にありますので、片づけやすいキッチンにしておくことがおしゃれで使いやすいキッチンにするポイントです。
ペニンシュラ型 キッチン
キッチンの一方が壁についているタイプのキッチンです。ペニンシュラというのは半島という意味です。最近の対面型キッチンで多く使われている形です。
壁側にコンロを持ってくるのが一般的です。アイランド型に比べるとレンジフードが取り付けやすく、油汚れも少なくすることができます。
片方に壁があるので、アイランドキッチンに比べると動線は長くなりやすくなります。バックカウンターとの間隔も使いやすさに影響します。
4.壁付けキッチンor対面キッチン どちらを選ぶべきか
壁付けキッチン
壁側に取り付けるタイプのキッチンです。
以前は多くのキッチンがこのタイプでした。ガスの配管や給排水、換気などの工事が簡単な事も壁付けキッチンが多かった理由です。
壁付けキッチンのメリット
全体が見渡せる
コンパクトなキッチンができる。
吊戸棚を付けることができる。
部屋を広く使うことができる。
壁に向かって作業できるので集中できる。
ダイニングテーブルを近くに置くことができ、作業台として使うことができる
家事動線が短いので料理を運ぶのが便利
シンクの正面に窓を置けば、明るくて風通しの良いキッチンができる
壁付けキッチンのデメリット
壁に向かってキッチンがあるので、キッチンが丸見えになる。
後ろを向いての作業になるので、疎外感がある。
すぐ後ろにダイニングテーブルを置く場合が多いので、冷蔵庫や食器棚、家電製品の置く位置を決めることがむずかしい。
対面キッチン
ダイニング側に向かってキッチンが作られています。
壁や吊戸棚でダイニングとの間を適度に仕切った開口部のある対面式キッチンや、
吊戸棚の無いリビングやダイニングと一体感のあるオープンなキッチンなどがあります。
対面キッチンのメリット
家族の顔を見ながら料理ができる
開放感がある
食事の配膳がしやすい
テレビを見ながら料理ができる
対面キッチンのデメリット
キッチンのにおいや音が部屋に広がりやすい。
キッチンがリビングにつながっているので散らかっているのが丸見えになってしまう。
ダイニングと合わせるとある程度の広さが必要になります。
対面キッチンにするか、壁付けキッチンにするかはそれぞれのメリットやデメリットを理解したうえで、キッチンの位置や広さ、使い勝手を考えて決めましょう。
気を付けたいポイント
リフォームの際に、壁付けキッチンから対面キッチンにしたいと思っても、給排水やレンジフードの位置によってできない場合もあります。
また、キッチンは作業する場所ですから、周りのスペースは動きやすい空間を確保することがとても重要です。
キッチンのレイアウトに制限がある場合は、収納の場所やキッチンのサイズ、加熱機器、吊戸棚の有無、照明などを変えることにより、使い勝手を改善することが可能ですので、広さやスペースを優先した方がよいでしょう。
自分の暮らしにあったキッチンを選びましょう
キッチンは住まいの中でも、毎日の食事作りに欠かせない大切な場所です。キッチンの位置とレイアウトで、キッチンでの動線が決まります。そして使い勝手に大きく影響します。暮らしやすさが異なります。
自分がどんな暮らしをしたいのか、どんなふうにキッチンを使いたいのかをしっかり考えましょう。
そうすることで、家のどの位置にキッチンを置けばいいのか、どんなレイアウトにすればよいかわかります。
毎日使うキッチンですから、ぜひ、自分に合ったキッチン作りを目指しましょう。
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